これは単に友達がいなかったからです。
具体的には「土曜日の22:00~通話をつないで一緒に悩んでくれる、謎解きとかが好きな友達」が一人もいなかったからです。
そもそも謎解きの講演さえ言ったことがなく、基本一人で遊び程度にやっているだけなので、そういった話を誰かに持ち掛けることもできません。
なにより実績になるものもないため、Twitterなどで人を募ることもできません。
これでもし自分が「〇〇からの脱出最速クリアです~!」みたいな実績を持っていたり、融解班や第四境界のDiscordに参加して的を射た考察を話していたら引く手数多だったのでしょう。
ですがそんなものはありません。
では僕がTwitterで人を募るとどうなるかというと……
笹錆
すみません。自分謎解きとか初心者で右も左もわかってないんですけれども、一緒にDs試験やってもらえませんか?
C君
金魚の糞になるだけの人材?
N君
虎の威とか借りたそう。
こうなるわけですね。
ですがないものねだりをしている暇もありません。
参加はしたい、でも友達がいない。
あと自発的に声をかけるのも恥ずかしい。
J君
ほとんどそれが本音だろ。
というわけでソロで参加した所存です。
そうして参加を決めたDs試験ですが、実際にどのような思考を行っていたのかをまとめていきます。
第一問(10月15日出題)
渋谷スクランブル交差点にて出題された映像ですが、自分はXで確認したし、なんなら映像自体を2周しました。
最初の四隅の文字なんて初見で見抜けるはずもありませんでした。
第二問(10月15日出題)
こういった抽象的な出題形式がDs試験本番って感じですよね。
そもそも「///」が「what3words」内で使用されていることが前提知識でした。
これは「XXXXL」とかで知っていた方も多いはずです。
あとはgoogle翻訳に通して、いつも通り何語なのか検索してください。
パスワードまでは場所さえわかれば総当たりで行けるはずです。
僕は無駄に空白を入れたりして時間をロスしました。
中のテキストファイルを見たとき、真っ先にアスキーアートを思い浮かべた人はどのくらいいるのでしょうか?
僕は無理でしたが、アレシボメッセージのように文字の羅列を見たら文字数から約数を考え、その数字で区切るべきだと考えていきました。
総文字数が3760字なので、約数の個数は20個。
その中でありえそうな数字は40×94か47×80だと考え、これらで改行をしていきました。
無事に80字でアスキーアートが完成し、アインシュタインが出たため答えまで行きつくことができますね。
ほぼ力業で解いていたので、16進数のバイナリ文字列変換は気づいてすらいませんでした。
確かに言われてみれば……みたいな数列なので、次からは気を付けたいですね。
第三問(11月16日出題)
ここからは毎週土曜日に出題されたものとなっています。
僕はバイトで帰宅するのがどうしても23時前になってしまっていたため、極力電車内で完結させようとしていました。
まず数式の処理ですが、アプリを持っておらずgeogebraに打ち込むので面倒だったのと、円と縦線のみで構成されていたため頭の中で組み立てました。
縦線は範囲がどうでもいいので、円の形状と接戦の位置だけに注目すると「rap……になるかもなぁ……」ぐらいの核心を得られます。
ですが、これがISOの言語コードとは気づきませんでした。
IATA都市コードとか、ISOの国コードとかは大文字なので、それならもしかしたら気づいたかもしれません。
英語3文字で単語にならないならまだしも、単語として存在するのもまたいい難易度です。
正直「rap」で悩んでも時間を無駄にしてしまうだけなので、問題文から5784〇〇29がYYYYMMDD表記と考え、5784年と表記される暦を探す方に方針転換。
ここからは案外早くユダヤ歴に行き着き、ユダヤ歴の月も12個ということで総当たりをしました。
笹錆
そもこれは採用試験。
総当たりがたとえ邪道であろうと、早く解けたものこそ勝者……
第四問(11月23日出題)
問題を見たとき、8×8の並びからチェスまたはオセロを連想しました。
……嘘です。
一度「Ds3:オイラー」を試しました。
誰もが通った道だと信じています。
ですが、ナイト・ツアー(騎士の巡歴)に気づいた後も確信には至らず、とりあえず64文字全部を並べ替えてから考えようと思いました。
後付けですが1文字目、64文字目が空白であることから、この方針が正しいかもという確信は漠然と得られていたかもしれません。
また、35文字目、63文字目にダブルクォーテーションがあるので、36文字目~62文字目までにセリフが来ると気づければ、そんなに並べ替えなくてもいいんですよね。
問題を俯瞰して見れたらもっと楽に解けた気がします。
なお、その後の問題については検索なので、考え方もまとめるものが特にないため割愛します。
このタイミングで、一度Ds試験の問題構成、最終問題への予想を立てました。
予想の内容は3つ。
一つ目の予想
これは言わずもがな、二問目と四問目にそれぞれアインシュタインとシェイクスピアに関連する問題が来たからです。
では、次に出題されるであろう偉人は誰なのかを考えましょう。
二つ目の予想
アインシュタインとシェイクスピア、この二人の関連性を調べた際に三人目としてベートーベンが並べられていました。
単なるQ&Aサイトでの質問であり、他にこの三人を挙げていた記事などは見つかりませんでしたが、アインシュタインが尊敬した人物、かつ分かりやすい偉人として挙げられているのであれば問題に採用される可能性は高いと考えていました。
また、偉人問は今のところ二問おきに出題されていたので、第六問目がベートーベンに関する内容だと考え、対策を行っていました。
三つ目の予想
これは、ここまでに使用してきたコンソールにずっと「第一問」の付箋が張っていたためです。
付箋にわざわざ第一問のリンクをつなげているということは、再度使う時が来るということと考え、最終問題は「最初の四隅」か「最後の四隅」の文字を読む物だと予想していました。
なので「おしまい」や「ごうかく」といった、採用試験の最後にふさわしいひらがな4文字が答えになると考えていました。
そして。このあたりから「Ds10:おしまい」、「Ds10:ごうかく」といった感じで、暇さえあればひらがな4文字の単語をコンソールに入力していました。
普通に迷惑だったかもしれません。